悩める"会話の仲介者"に届けたい、「手にとるようにNLPがわかる本」でピンときた話
会議の場で議題を伝えようとした人の話がわかりづらい。場には「コイツ何言ってんのかさっぱりわかんねぇわ……」と白けた空気が漂い始める。
そんな時にどうにかしなきゃと慌てながら情報を整理しようと立ち上がる、会話の仕切り屋・仲介者気質の方に送りたい。そんな内容です。
思いつくままにつらつら書いていたら長ったらしい文になってしまったので、忙しい方は引用文でピンときたら検索サイトに羽ばたいていってもよいかと思います。
先日オーディオブックを紹介するイベントに参加してきたのをきっかけに、耳から情報を流し込むことを始めてみました。
そんな中、気になるジャンルの本がFeBeのセール対象になっていたので購入して早速聴いてます。
埋め込みやすかったので下記は紙の書籍のAmazonリンクです。オーディオブックで聞いてみたい方は「タイトル+FeBe」検索して頂ければと。
勘違いだったら申し訳ないけど、Kindle版もあるような話を見かけた気もします。
NLPというキーワードは、先日かなりひどく心を病んでカウンセラーを探している中で知ったものだ。
元々どことなく心理学には興味があったのでキーワードとして気に留めていたのだけど、話が逸れるのでこの記事ではそのあたりの詳しいことは割愛する。いつか自分語りをしたくなった時にでも。
このオーディオブックを流し聞きしている中で、耳を引いたフレーズがあった。
/*以下、引用開始
人は何故?と聞かれると本能的に言い訳を考えてしまう傾向があります。
つまり、質問された内容の本質ではなく、なにか他のところに理由を見いだそうとする傾向があるのです。
さらに、声のトーンや口調によっては、「問われた」ではなく「叱られた」という印象を受けることすらあるかもしれません。
(中略)
「何故」という言葉は相手に言い訳を考えさせるだけでなく、相手を否定してしまうニュアンスが入りがちだということにも注意が必要です。
/*引用ここまで
この、ほんの数十秒の朗読を、耳から流し込んで理解した時の納得感がすごかった。
私の今の職場にはコミュニケーションに齟齬があった際に『何が相手に伝わっていなかったのか』を考える人が割と少なく、伝えるのが苦手なタイプの人に問い返しをすると「だって……」としどろもどろになりながら的を射ない返答をされることも多い。
急ぎの案件として持ってこられた時や人を集めた会議の場でよくわからない話を始められると聞いているこちらも混乱して焦るもので、場面ごとの自分の言葉までは定かではないけれど、おそらく否定のニュアンスを含んだ問い返しをしているのだと思う。結果、欲しい情報はうまく引き出せずに時間が経ってしまう。
これはオーディオブックを受けた私の推測だけれど。「何故?」という質問の仕方は、とても極端にいうならば、相手に「自分の今の発言から私に何がどう伝わらなかったのかを自力で全部整頓しなおしてもう一回言いなおしてくれ」と丸投げされているのに等しいのではないかな、とふと思った。
思考整理やアウトプットが苦手な人にとってそれはかなりの負担を強いられる返答だろうし、コミュニケーションひいては自分の発言を受けとること自体を拒否されているように聞こえるのかもしれない。
テストを例に例えるなら、採点もされずどこが間違っているのかを教えることすらなく「100点じゃないからやりなおし」と、提出した解答用紙をそのまま返されたような感覚だろうか。
もしこの例えが的を射ているのなら、その理不尽さの一端は理解できるように思う。
私は解答用紙を突っ返される前後のどこかで「だめならどこがだめだったか教えてください」と言い返せる方なので、突っ返されて萎縮してしまう気持ちを全部わかるとは言えないが。
私的な付き合いであれば話が合わなければ距離を置く選択肢もあるだろうけど、仕事の付き合いにおいては今ここにいる人同士がどうしたら先に進めるための会話をできるか、を考えた方が建設的だと思う。
先ほどの引用部分に続けてNLPでは、5W1Hの「何故?(Why?)」以外の質問をすることで相手から情報を引き出す方法をすすめているので、週明けからちょっと意識してみたい。
またNLPでは、情報の「欠け」や「歪み」を分類したものをメタ・モデルと呼んでいる。
これもまた、日々のコミュニケーションにおける「何かうまく伝えきれていない」「何かもらうべき足りない気がするけどうまく言及できない」といったモヤモヤ感の「何か」の正体を探るヒントになると思うので、NLPや心理学にさほど深い興味がない人でも軽く検索して眺めてみてほしい。
私は仕切り屋・仲介者的な性格の持ち主なので、どうにかコミュニケーション齟齬の仲介をしたいけれどうまくいかないストレスを抱えて、時々、伝えられない奴が悪い!もう知らん!と腐った心境に陥ることもある。
というか、最近はそうなりっぱなしで、反省しつつも突破口が見つからなくて悩んでいる。
どこかにいるかもしれない私のような悩める仕切り屋にNLPの考え方が届いて、何かのヒントになったなら嬉しい。
そのきっかけがこの記事なら、たぶんもっと嬉しい。